祇園御旅所と「とミくばり」の近世―大経師降屋内匠以前― 村上紀夫

祇園御旅所と「とミくばり」の近世―大経師降屋内匠以前― 村上紀夫

(洛北史学第22号2020年6月)


近時の下坂守先生の御研究により、祇園社御旅所にいた「とミくばり」という人々が、祇園祭創始に深く関与した「秦助正」の子孫を称する人々であり、「降屋」と称されていたことが明らかにされていました。


しかし、その「降屋」とは何者か、近世以降、どこに姿を消したのか、については明らかにされていませんでした。


本稿は、この御旅所の「降屋」こそ、貞享二年以降に「大経師」として暦の販売に独占的権利を与えられた大経師降屋家であるという驚くべき事実を明らかにし、その一族の来歴を明らかにしています。


これまで、歴史の荒波に消え去ったと思われていた降屋家が、近世には大経師として繁栄していたことは、とても興味深い発見と感ぜられます。


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